通勤の駅までの道に、一人のホームレスがいる。乞食然としたいかにも臭そうな身なりで、実際に傍らには桜桃の空の缶詰が口を開けている。妙に落ち着いていて、周囲の人間はあまりその存在にすら気づかないようだったが、物乞いなど当然の如く気持ち悪くて、…
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